つかさくんの不眠症状はどんどん悪くなっています。
「意識もうろうとする。こんなの初めて。俺大丈夫かな。
初めての症状というのは恐怖だよ。」
今日は2週間に一度の精神科受診の日です。
つかさくんはいま実家に帰ってきているので
病院は電車で1時間半かかります。
私は会社の半休を取って、つかさくんと一緒に病院に行く予定でした。
彼はお昼に起きてきて、
ボサボサの髪の毛、伸びた無精ひげで
「不眠がひどくて吐き気が止まらない。
今日は病院へ行けない。代理受診をお願いしたい」
と懇願。
ギタープリンスと呼ばれた面影は全くありません。
彼は悪くない、病気が悪いのだ、と
自分に言い聞かせ、あたたかい言葉をかけるように
努力はしているのだけど、
彼の実家に来るために急遽リモートワークの許可を取り、
病院に付き添うために半休を申し出て、
自分のほかの予定も変更せざるを得なくなり、
イライラもつのって、
「なんで不機嫌なの?」というつかさくんに対して
突発的にきつい言葉が出てしまいました。
落ちこむ彼を実家において、
お義母さんも「ごめんね」を繰り返していました。
つかさくんの放つ負の波動が、私を包み込んでくる。
その重さに、どうしても耐えられない瞬間があります。
彼が一番つらいということは、頭ではちゃんと理解しているつもりです。
でも、感情は理屈では整理できないこともある。
心が追いつかないまま、私は雨の中を歩いて病院へ向かいました。
無感情な医師の言葉。
気持ちはどんどん暗く沈んでいきました。
今日処方された薬
リボトリール
デエビゴ
ピレチア
ヒルナミン
プラミペキソール
ドンペリドン